塗装工事は何日かかる?足場の組み立てから下地補修までを徹底解説
お住まいの壁の塗り替え「塗装」にポイントを置いて様々な情報をお伝えする「公式みんなの塗装講座」。
第5回のテーマは「塗装工事は何日かかるの?」。
お住まいの塗装工事は、その場面を見かけることはあっても実際どのくらいかかっているかはイメージがつきづらいものです。
そこで今回は、塗装工事全体の工程と、足場の組み立てから下地補修についてご紹介します。
塗装工事にかかる期間
塗装職人の方がひと塗りひと塗り丁寧に塗り上げ、住まいをキレイに蘇らせる「塗装工事」。 突然ですが、質問です!
答えは「約2週間」!10日以上もの日数をかけて、様々な工程を経て、美しく塗り替えられます。塗装工事は、次のような流れで進んでいきます。工事開始から終了までは約2週間かけて工事を行います。 そして、「塗装」といえば塗料を壁や屋根に塗ることに注目されがちですが、実は「塗装前の準備」がかなり重要なんです。 |
工程① 足場の設置
まずは、塗装職人が安全に作業を行うために足場の組み立てを行います。足場組立は、専門の職人が作業を行います。 足場の組み立てが終わったあと、このようにメッシュのシートを取り付けます。このメッシュシートですが、その役割とは何かわかりますか?
正解は「塗料などが飛び散るのを防止するため」です!塗装作業の際、塗料がお住まいの外に飛散したり、足場の上からモノが落下する危険性があります。その危険を防止するためにメッシュシートを取り付けるんです! |
ナビゲーター 中上真亜子(以下:中上):このメッシュシートよく見ますよね!この足場の中で皆さん労働時間を過ごすので「中を見えないようにする」ものかと思っていましたが、もっと機能的な役割があったんですね!
工程② 高圧洗浄
次に高圧洗浄機を使用して、お住まいを水洗いしていきます。
塗り替える前の外壁や屋根に汚れが付着していると、塗料を塗っても剥がれやすくなってしまいます。そのような不具合を防ぐためにも、汚れやカビ、コケなどを高圧洗浄機で入念に洗い落としていきます。 |
工程③ 養生
洗浄後「養生」と呼ばれる作業を行います。 この養生作業、なぜ行うか、どんな作業なのか、わかりますか?
養生の役割はズバリ「塗装しない部分に誤って塗料が付かないようにするため」です。窓、室外機など、塗料が付いてはいけない部分に養生テープを丁寧に貼っていきます。 |
中上:養生?マスキングテープみたいなものですよね?よく見ます!テレビ局の収録でもよく耳にします。
工程④ 下地補修
次に「下地補修」という作業を行います。塗り替える前の外壁や屋根には、ひび割れが発生したり、一部分が欠損したりしています。
この部分を補修して、しっかりと塗装できる状態にすることを「下地補修」と言います。ひび割れ部分には、シーリング材を注入して、ひび割れを目立たなくします。 |
中上:汚れを取ったからこそ見えるひび割れもありますよね。
まとめ
一言で塗装工事といっても、たくさんの工程があり、特に塗料を塗る前の準備が非常に重要で、これらの作業を丁寧に行うことでキレイに仕上がり、お住まいを長持ちさせることができるんです! 塗装工事を塗装会社の方に依頼する前の基礎知識として、ぜひ覚えておきましょう! |
アステックペイント 技術開発本部 部長 谷口智弘(以下:谷口):今回は塗装工事を行う前の足場設置から下地補修まで見ていきました。
中上:私が知っている塗装工事の工程まではまだいってないのに、こんなに工程があるんだ!というのが正直な感想です。
谷口:ここの基本的な工事を経て塗装工程に進んでいくんです!続きは次回、詳しく解説します。