
【外壁塗装】色の専門家が教える!白(ホワイト)を選ぶときのメリット・デメリット!ツートンの配色のポイントもご紹介!

外壁・屋根塗装をする際、良く悩むポイントのひとつに「色選び」があります。
「おしゃれな配色って?」「色を選ぶ基準は?」「1色と2色どっちがいい?」など色についてのお悩みの声をいただきます。
色の組み合わせは無限大ですので、すぐに決めることができずに迷ってしまう方は多いです。今回は、不動の人気色「白(ホワイト)」で塗装するときのポイント!
塗装の観点でのメリット・デメリットについて色の専門家が徹底解説しています。また、白(ホワイト)のバリエーションや、合わせやすい色についても紹介します!
ホワイトを選ぶときの4つメリットとは?
ナビゲーター 中上真亜子(以下:中上):住宅街で周りを見てみると、ホワイト系の家をよく見かけます。外壁塗装ってやっぱり「ホワイト」が人気のカラーですよね。
カラーコンサルタント 長和洋(以下:長):真亜子さんもホワイト、お好きですか?
中上:はい、好きです!とても清潔感がありますし、どんな場面でも使いやすい色ですよね。
合わせやすい色なので、洋服を選ぶ時にもホワイトを選ぶことが多いです。外壁塗装も同じような感覚ですか?
長:ホワイトはどんな環境にもマッチする万能色ですが、一言で「ホワイト」と言っても様々なバリエーションがある色でもありますので、詳しく説明していきますね。
ホワイトには多くのメリットといくつかのデメリットがあります。それぞれを詳しく見ていきましょう。
長:まずはメリットを4つ紹介したいと思います。
1つ目は清潔感と明るさ。これはわかりやすいですね。見る人に爽やかな印象を与えることができます。お住まい全体がパッと明るく見えます。
中上:清潔感と明るさはホワイトに欠かせない特徴ですね!
長:2つ目は 万能色 ということです。ホワイトは、他の色との相性が良く、どんなスタイルにもハマる特長を持っています。
例えば、モダンなデザインからクラシックなデザインまで幅広く対応できます。
中上:どのデザインでもホワイトを入れておけば「間違いない」ってことですね!
長:3つ目はお住まいを広く見せる効果があることです。ホワイトは膨張色と言われ、お住まいを広く見せる効果があります。
ホワイトを使うと視覚的に広がって開放感が出るため、お住まいが広く見えます。
中上:洋服だと膨張色だから太って見える…と避ける人もいますが、外壁塗装だとホワイトの膨張色をうまく活用することでお家が広く見える効果があるんですね!
長:最後になりますが、 熱反射効果がホワイトにはあります。ブラックが熱を吸収しやすいのはご存じですよね?
中上:はい!夏場に黒い服だと熱を吸収して熱く感じます。
長:ホワイトは黒と逆で光をよく反射するため、夏場の熱を軽減し建物の温度上昇を防ぐ効果があります。
これにより、エネルギー効率が向上することも期待できるんですよ!
デメリットはあるの?
中上:こんなにメリットがたくさんあるホワイトは「無敵な色」なんじゃないかとさえと感じますね。
ただやっぱり、ホワイトってやっぱり汚れが目立つんじゃないかっていう点が気になるんですが・・・
長:そうですよね。ここからはホワイトのデメリットを紹介します。
中上:お願いします!
長:真亜子さんも心配されていましたが、デメリットの1つ目は汚れが目立ちやすいこと です。
雨だれの跡や、排気ガスなどの黒い汚れや、苔や藻などの緑色の汚れが特に目立ちやすくなります。これはホワイトを選ぶときの最大のデメリットと言えます。
中上:そうですよね。洋服で考えてみても、白のTシャツを着て来た日にシャツを汚してしまったりすると、そのあと1日中汚れが気になって仕方ないです。
長:もうひとつのデメリットは 真っ白にしすぎると周囲から浮く可能性があること です。
「純白」のような混じり気のない真っ白は、緊張感を与えやすい色でもあるため、日本の住宅にはあまり使用されていません。
中上:街中で最近見かけるお家は真っ白よりもナチュラルなホワイト、ちょっとオフホワイトがおおいですよね。
長:同じホワイトでも選ぶ色によってお住いの雰囲気や外観のイメージを大きく左右します。
ホワイトのバリエーション
長:ホワイトのバリエーションは
①ウォームホワイト系
②クールホワイト系
③ニュートラルホワイト系
大きくこの3種類に分類されます。ウォームホワイト系のカラーは、白に赤や黄色、オレンジなど暖色系の色味が入った色です。
自然な明るさと清潔感がありつつ、どんな環境にも溶け込みやすい色味です。温かみのある落ち着いた雰囲気を醸し出します。
中上:ウォームホワイト系はよく見ますし、安心感がありますね。
長:ツートンで組み合わせる場合は暖色系の色と相性が良いです。
一方、クールホワイト系のカラーは、白に青や緑などの色味が入った色です。都会的でスタイリッシュな印象を与えます。
中上:清潔感があってシャープもありますね!
長:ツートンで組み合わせる場合は寒色系の色と相性が良いです。
さいごに、ニュートラルホワイト系です。
ニュートラルホワイト系のカラーは、白に薄いグレーが入ったようなあまり色味を感じさせない色です。
白とグレーの中間のような色味が多いので、ツートンで組み合わせる場合も暖色・寒色どちらとも調和しやすいのが特徴です。
中上:じゃあ色んな色と合わせやすいってことですね。
長:とても便利な色で、モノトーンカラーで組み合わせても素敵ですよ。
「白(ホワイト)」とおすすめの組み合わせは?
中上:一言で「ホワイト」といってもこんなに種類があるんですね。
もちろんホワイト1色だけでも素敵だとは思うのですが、こんなに種類があるならせっかくならおしゃれなツートンにチャレンジしてみたいです!
おすすめの組み合わせはありますか?
長:では、ここからは事例を見ていきましょう!
長:まずはホワイトの中でも人気の色「ブロークンホワイト」を紹介します。
ブロークンホワイトは、ホワイトにグレーやベージュのニュアンスが入った色味です。
この写真はリーガルブラウンと組み合わせているのですが、いかがですか?
中上:しっかりとメリハリがあって、海外のようなおしゃれな雰囲気があります!
長:ポイントはコントラストです。ダークカラーとライトカラーで対比を付けることで、空間に立体感が生まれメリハリが出ています。
柔らかな明るさのブロークンホワイトと、赤みが入ったブラウンを組み合わせることで、上品で落ち着いた印象になっていますね。
中上:年を重ねても飽きない組み合わせですね
長:続いて「ホワイトリリィ」です。ホワイトリリィとの組み合わせ…こんな感じはどうでしょう!
中上:可愛らしいピンクとの組み合わせですね!
長:ホワイトリリィは、薄く黄色のニュアンスが入った色味で、清潔感と優雅さを感じさせる色です。ホワイトリリィの清楚さが、オールドローズの優雅さと絶妙にマッチした組み合わせですね。
中上:ピンクを使うと一気に可愛らしい雰囲気になりますね。
長:続いて「ペリウィンクルブルー」です。
ペリウィンクルブルーは、ホワイトにグレーと青緑のニュアンスが入った色味です。爽やかさが際立つ色で、空間を明るく広々と感じさせてくれます。
ペリウィンクブルーがアクセントとなり、シンプルながらも上品なデザインとなっています。最近人気のネイビーとも相性の良い色です。
中上:ブルー系の組み合わせってことですもんね!このクールな組み合わせも素敵です!
長:事例を見ながらいろんなホワイトを見てみましたがいかがでしたか?
中上:ホワイトにはいろんなバリエーションがあると知った上で事例を見てみると、それぞれのホワイトに違った魅力がありました。
また組み合わせる色によってそのホワイトが違って見えるので、色を選ぶのが楽しみになりました!
長:色に迷ったら、ご近所を少し歩いて周辺の住宅を見渡してみると色を選ぶときのヒントになると思います。
デメリットに対しての対策は?
中上:ホワイトがますます魅力的な色に感じてきたんですけど「汚れが目立ちやすい」デメリットの部分、ちょっと気になってきますね。何か対策はありますか?
長:それは塗料の知識が必要な部分ですね。ぴったりの専門家がいますよ!谷口さん、ヘルプお願いします!
アステックペイント 技術開発本部 部長 谷口智弘(以下:谷口):はい!お呼びでしょうか?
中上:早速ですが、ホワイトは「汚れが目立ちやすいこと」がデメリットということですが、なにか対策があれば教えてください!
谷口:お任せください。
排気ガスなどの黒い汚れや、苔や藻などの緑色の汚れは白い外壁だとより目立ちますよね。お住まいを美しく長持ちさせる秘訣をご紹介します。
秘訣は「低汚染塗料を使うこと」です。塗料の中には汚れが付きにくい「低汚染塗料」というものがありますので、ぜひ検討してみてください。
以前の塗装講座でも比較実験を行ったのですが、真亜子さん覚えていますか?
中上:すごく驚いたので覚えています!低汚染塗料は、水をかけるだけで嘘みたいに汚れが落ちていました!
谷口:そうですね。通常、雨が降ると雨粒が外壁をつたって地面に落ちていくんですが、これが黒い跡になって残るのが雨筋汚染です。
雨粒が汚れを巻き込んで、外壁の上を転がっていくので、黒い汚れが残ってしまうんですね。
実験で使用した超低汚染リファインの場合、「親水性」という機能によって、雨が降ることで外壁についた汚れが自然と落ちやすくなります。
中上:汚れを雨で洗い流せる効果ですね!
谷口:低汚染塗料を使うことで汚れが付きにくくなりますが、お住まいを美しい状態で長く保つために定期的なメンテナンスは必要です。
中上:ホワイトは「汚れが目立ちやすい」と聞いて不安に思っていましたが、谷口さんのお話を聞いて安心しました!ホワイトなどの汚れやすい色を選びたいときには「低汚染塗料」も合わせて検討することが大事なんですね!
谷口:そうですね!
中上:その上で定期的なメンテナンスは、どの色を選んでも必要だと思いますし、お家の劣化が進む前に業者さんに相談したいと思います!谷口さん、ありがとうございました!
谷口:ありがとうございました。
まとめ
長:今回は外壁塗装で人気の色「ホワイト」について解説しましたがいかがでしたか?
中上:ホワイトのメリットデ・メリットを知り、そのデメリットに対して「低汚染塗料」があるということを教えていただいて、外壁にホワイト系の色を入れてみたいと感じました。
長:ホワイトは、周辺環境に調和しやすい色です。気になる色は、大きなサイズの色見本帳やカラーシミュレーションでイメージを確認してみてくださいね!
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