
【保存版】外壁塗装の色選び【公式】失敗しないコツを大公開!色の専門家が監修した人気色・トレンドカラーも!

お住まいの外壁の塗り替え「塗装」にポイントを置いて様々な情報をお伝えする「公式みんなの塗装講座」。
外壁・屋根塗装をする際、悩むポイントのひとつに「色選び」があります。
「おしゃれな配色って?」「色を選ぶ基準は?」「1色と2色どっちがいい?」など色についてのお悩みの声はよくいただきます。
色の組み合わせは無限大ですので、すぐに決めることができずに迷ってしまう方は多いです。
今回は後悔しない「色選び」をするためのコツについて、色の専門家の先生をお招きして詳しく解説しています。
ナビゲーター 中上真亜子(以下:中上):外壁塗装で、決めなければならない項目は「塗料の種類」「塗料の性能」「色選び」「艶感」「金額」 などたくさんあります。その中でも特に「色選び」は悩みますよね。
色ってたくさんあるし、人の好みもあるし、色選びって、まず何から始めたらいいんでしょうか?
色選びのポイント① 理想の仕上がりをイメージする
カラーコンサルタント 長和洋(以下:長):実際の施工事例を見て、理想の仕上がりを具体的にイメージすることから始めましょう。仕上がりのイメージがないまま何となく進めてしまうと、塗装が出来上がった後で、「思ってたのと違う…」みたいに後悔してしまうかもしれません。
中上:あとで後悔とか、絶対にしたくないですよね。計画の段階で、インターネットで調べてみたり、周辺のお家を見て回ってもいいですね。
長:ご近所となじむ色にしたいのか、個性的に少し目立たせたいのか、などの視点からしぼっていってもいいですね。
色選びのポイント② 人気の色を知る
中上:でも色って、たくさんあるから迷いますね……
長:そういう時は、人気の色を知っておくのもおすすめです。
長:例えばカラーの人気ランキングを見てみると、外壁では、数年間ほぼ変わりなく、白やベージュのナチュラル系の色が選ばれていますね。
中上:確かに1位、2位の外壁のお家はよく見ますね!無難で他の色と合わせやすくもありますよね。
長:また最近、全国の政令指定都市をリサーチして選定したトレンドカラーがあります。
中上:トレンドカラー!?外壁にもトレンドカラーがあるんですね!
長:「ミネラルグレイ」と「グレイドルフィン」の2色です。
長:まずミネラルグレイは、岩石や鉱物を削ってつくりだしたような柔らかな重みのあるグレイです。
自然の石が持つやさしさ、包み込むようなあたたかさを持ち建物に用いると、重厚感がありつつ、柔和な印象を演出します。
普遍的で飽きが来ず調和をもたらしてくれるため、いつの時代も安定感・安心感のある色です。
中上:確かに、トレンドカラーとはいえ普遍的なイメージがありますね。
長:次にグレイドルフィンは、名前にある通りイルカの皮膚の色のような明るい赤みを帯びたぬくもりのあるライトローズグレイです。
建物に用いると、上品で洗練された印象を与えることができます。人の心を癒し、老若男女から愛されるイルカのように住まう方の心に温かさをもたらします。
中上:自分のお家の色がこの色でも、隣のお家の色がこの色でも嬉しいですね。
色選びのポイント③ 汚れが目立ちにくい色を知る
長先生:では、中上さん。本日はいくつかお家の事例をご用意しました。もし中上さんが塗り替えるなら、どんな感じにしたいですか?
中上:え~、悩みますね!明るい色にすると汚れとか気になりそう(笑)外の壁だから汚れてしまうのは仕方ないけど、汚れが目立ちにくい色であってほしいな、というのはあるんですけど…
長:鋭い!良い視点ですね。せっかく塗り替えたのに汚れが目立ってしまったり、色褪せてしまったりと後悔する方は多いそうです。
汚れの目立ちにくさは、外壁の色が汚れの色と同系色かどうかによって決まります。
中上:汚れと同系色かどうか?
長:外壁の汚れには様々なものがありますが、砂や土埃、煤煙、黄砂など、汚れの色のほとんどが薄茶・黄土色・薄緑系などの中間色です。
ですので、グレー系やクリーム系等の中間色の外壁であれば、汚れが付着しても、壁の色と同化して汚れが目立ちにくいんです。
中上:なるほど、反対に汚れが目立ちやすい色はありますか?
長:白や黒色の外壁が、実は汚れが目立ちやすい色です。
中上:白色だと、汚れが目立つのはなんとなくイメージできましたが、黒色も目立ちやすいんですね!意外です。でも、スタイリッシュな印象になるから、黒色を選びたいという方も多いでしょうね。
長:汚れにくい機能を持った塗料にするなど特徴を把握したうえで工夫するといいと思いますよ。
色選びのポイント④ 色褪せしやすい色を知る
長:色褪せも気にしておきたいですね。
中上:どういう色が色褪せしやすいんですか?
長:原色に近い色は、色褪せしやすいです。
中上:鮮明な色は色褪せしやすいのか……、じゃあ汚れにくさも考えて、今回はベージュ系にしようと思います!人気ランキングで上位の色になることも頷けます!
塗料の色見本を見てみよう!
長:事例を見てイメージを具体的にしたら、次に、実際の塗料の色を決めていきます。
長:ベージュ系と一言で言っても、明るいベージュ色、落ち着いたベージュ色など色にはたくさんの幅がありますからね。塗料メーカーでは、塗料ごとにそれぞれこのような色見本を作成しています。この色見本の中から色を選んでいきます。
中上:同じような色合いのものがいくつか並んでいますが、微妙に色が違うんですね。
色選びのポイント⑤ 色の面積効果を知る
長:色見本を見るときに気を付けたいのが「面積効果」です。
中上:面積効果?
長:面積が小さいものと、大きいものでは、色の見え方が異なる現象のことです。色は、面積の大小で受ける印象が変わるんですよ。
大きな面積で見ると、小さな面積で見た時と比べて、明るい色はより明るく、鮮やかな色はより鮮やかに、暗い色は見た目よりもっと暗く感じます。
中上:色選びの時はどうしたらいいんですか?
長:イメージ違いを防ぐ方法として、小さな色見本だけを参考に選ばず、面積が大きい色見本も参考にしましょう。そして、色見本を屋外に持って行って確認しましょう。
中上:外壁は外にあるものですもんね。
長:お部屋の中で見た色見本は、蛍光灯やLEDによって本当の色と違って見えることがあるんです。太陽光の下で色を確認することが大事なんです。
そしてそれだけでOKというわけではなくて、天気や時間帯によっても色の見え方が変わるので、いろいろな環境下で色を確認することが大切です。
長:実際に壁に当ててみて、遠くから見てイメージしてみることもオススメです。より失敗の無い色選びができると思います。
最後に
長:今回は色選びについて学びましたが、いかがでしたか?
中上:自分の好きな色やラッキーカラーで決めてしまいがちな方も多いでしょうし、私もそうしてただろうなあって。みんなと同じだと嫌って方もいると思いますが、総合的に考えたら、人気ランキング1位2位の色に落ち着くのも納得でした。
知らない状態で決めるのと、知識を得て決めるのでは、塗装後の満足度にも影響しそうですね!
長:そうですね。今回は単色で考えてみましたが、2色で塗り分けることもできるんですよ。
中上:ツートンカラーですね。色選び、奥が深いですね!今後もたくさん学ばせてください。
今回はありがとうございました!また次回の塗装講座をお楽しみに〜!
