「スレート瓦」の特徴と塗り替えのサインについて解説!
私たちが日々快適に暮らす上でなくてはならない存在。それが「屋根」。紫外線や雨などの劣化要因から、建物を24時間守ってくれています。
屋根は外壁以上に、紫外線や雨の影響を受けやすいため、建物を長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが必要なんです!
そこで!今回は、お住まいの屋根の塗り替えをご検討されている方のために、近年、多くの建物に使用されている屋根材である「スレート瓦」の特徴をご紹介していきます。
スレート瓦の特徴
スレート瓦は、セメントを 薄い板に加工して作られた屋根材で、釘やビスで一枚一枚固定させて屋根として使われています。価格もお手頃でデザインやカラーバリエーションが豊富なため、近年とても人気の高い屋根材です。 ここで質問です!このスレート瓦も定期的な塗装メンテナンスを行う必要があるのですが、なぜメンテナンスが必要なのでしょう? 答えは、防水性を維持するため! 実はスレート瓦自体には、防水性はなく、表面を塗装コーティングすることで防水性を持たせています。 塗装でコーティングされた表面は、紫外線や雨の影響を受けると徐々に劣化し、防水性が失われます。防水機能が低下すると、雨水を含みやすくなり、寒暖の差で瓦自体が膨張・収縮を繰り返します。そのような状態が続くと・・・瓦が大きくひび割れしてしまうのです。 そして、ひび割れした部分から、建物内部に雨水が浸入すると、建物の老朽化の原因となることも。だからこそ定期的な塗装メンテナンスが必要なんです!
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ナビゲーター 中上真亜子(以下:中上):スレート瓦が、このような経緯で雨漏りが発生しているとは、初めて知りました。瓦自体は硬いから割れないイメージでした。でもそうではないんですね。
アステックペイント 技術開発本部 部長 谷口智弘(以下:谷口):そうなんです。やはり、屋根にも限界があるんですね。
長年、紫外線を浴びて、猛暑・極寒を繰り返すと、傷んでひび割れるんです。
中上:当然そこに雨水がしみこんで・・・・
谷口:最悪は雨漏りに繋がってしまうんですね。
スレート瓦の劣化症状
それでは、スレート瓦は何年を目安に塗り替えすれば良いでしょう? 答えはおよそ10年! 10年を目安にスレート瓦表面の塗装が劣化し始めるため、防水性を維持するためには、10年に一度を目安に塗り替えする必要があるんです! ・色あせしている ・チョーキングしている ・コケの発生 ・塗膜が剥がれている ・瓦が割れている ・板金部の釘や留め具が抜けている ・板金部が錆びている |
中上:スレート瓦に塗装されている塗料で防水性を維持していたんですね。初めて知りました。
谷口:スレート瓦自体に防水性は無く、塗装コーティングが重要な仕事を果たしているんです。
まとめ
建物を大切に、長く使い続けるためには、外壁と同じように屋根の定期的なメンテナンスが必要不可欠です。 塗り替えを検討する場合は、専門の塗装会社に依頼し、まずは屋根の現状をチェックしてもらいましょう!そして、現在の劣化状況やメンテナンスの必要性、適切なメンテナンス方法を聞いてみることをおすすめします。 |
谷口:今回のテーマは「スレート瓦はいつメンテナンスすればいいの?」でした。
おさらいすると、防水性を持たないスレート瓦は塗装で防水性を維持させています。そして、約10年を目安にメンテナンスすると良いでしょう。
中上:塗装が剥げていたり、防水性が足りないとなったら塗装してもらえばいいということなんですね。その方が長く家の屋根を使える、ということが分かりました。
今回もすごく勉強になりました。谷口さん、ありがとうございました。