
【外壁塗装】塗料の艶比較|艶消し・艶ありだけじゃない!?イメージが大きく変わる塗料の「艶」について徹底解説!

お住まいの外壁の塗り替え「塗装」にポイントを置いて様々な情報をお伝えする「公式みんなの塗装講座」。
外壁塗装で「色選び」の他に悩むポイントとして「艶」があります。
一言で「艶」と言っても「艶消し(艶なし)」「艶あり」があり、最近では艶消し、艶あり以外の種類の艶感もあります。
今回は塗料の「艶」に着目し、「艶消し(艶なし)」「艶あり」を実際のサンプルを用いて徹底解説しました!
「艶」は「色」にも影響が出る部分ですので色選びと合わせてご検討ください!
アステックペイント 技術開発本部 部長 谷口智弘(以下:谷口):外壁の塗料にはいろんな色があって、出来上がりのイメージがしやすいと思いますが、「艶」によって色の印象、塗り替え後の建物の印象がガラッと変わることをご存じでしょうか?
ナビゲーター 中上真亜子(以下:中上):ガラッとというほどは感じたことはないですね...
谷口:今回は、「艶」について徹底比較します!
艶あり塗料の特徴とは
谷口:家の壁の塗料の色は、ほとんどが艶あり塗料です。建物に塗ると光沢感のある仕上がりになります。表面が非常に滑らかになり、塗料に光が反射するため光沢感があり、キラキラと輝いて見えます。
見た感じも「塗装しました!」というのが、わかりやすい仕上がりです。
谷口:一方で、「思っていた以上にピカピカ感が強く派手なイメージになってしまった。」なんて声もあります。
中上:キレイになっているんですけど、難しいですね。
艶消し(艶なし)塗料の特徴とは
谷口:艶ありに比べて艶消しの塗料は、光沢の少ないマットで落ち着いた印象の仕上がりになります。
この塗料の製造の方法は、艶ありの塗料に「艶消し剤」を入れることで艶を抑えています。
艶ありの塗料よりも主張を抑えたナチュラルな外観で、おしゃれな雰囲気を出すこともできます。
ただ、艶が抑えられていますので「塗装しました感」はあまり出ません。また、「思っていたよりも地味に感じた」という声もあります。
「艶あり」か「艶消し(艶なし)」どちらしかないの?
中上:艶がある塗料か無いか、どちらかしか選べないんですか?
谷口:塗料の種類にもよるんですが、艶ありと艶消しの中間の塗料もあるんです。
中上:あるんですね!
谷口:7分艶、5分艶など今は好みによって艶の具合いを選べる時代になっています。
中上:つや消し剤を入れる分量で、調整できるってことですか?
谷口:ひと昔前は艶ありを塗るのがスタンダードでしたが、最近は3 分艶や 5 分艶を選ばれる方も増えてきています。
中上:自分のイメージに適したものがより増えてうれしいですね!
艶を選ぶ際の注意点は?
谷口:艶を選ぶ際は、ぜひ大きめの色見本を参考にしてください!特に屋外に持ち出しての確認をおすすめします。
中上:太陽光の下で艶感を確認する。
谷口:例えばですが、ここに同じ色で艶感のみを変えたサンプルを用意しました。
中上:同じ色でも、艶具合いによって見え方が違いますね。
谷口:屋内での見え方はこんな感じです。これを覚えておいてください!ではこれを外に行って確認してみましょう!
屋内・屋外での艶の見え方の違い
谷口:屋内で見た印象と比べて、どうですか?
中上:全然違いますね!これ、先程見たサンプルと同じ色ですか?っていうくらい、白っぽさも跳ね返りの感じも、トーンも太陽の光に当たると違いますね。
今は曇りですがこの曇りの中でさえも、こうやって違って見えるということは、この感じが実際に見える外壁のリアルな色なんですよね。
谷口:太陽光が当たると違って見えることも多いので屋外での確認は、非常に重要なことです。
谷口:艶消しは白っぽい色調になってしまうので色をよく確認することが大事ですね。
天候が良い日と悪い日、朝・昼・晩の時間帯による違いなど、いろいろな環境下で確認しておくといいでしょう!
また、選ぶ塗料の性能、塗料の色も艶と関連して仕上がりのイメージに関わってくるポイントです。
中上:いろんな経験のあるプロの塗装店さんに相談するのがおすすめですね!
艶ありがおすすめの方
谷口:最後に「艶」についてのまとめです!
「艶あり」がおすすめなのは
・新築のように光沢のある外観にしたい
・適度に艶があり上品な印象に仕上げたい
・立体感のある見た目にしたい
艶消し(艶なし)がおすすめの方
谷口:艶消しがおすすめな方は
・落ち着いてナチュラルな外観にしたい
・高級感のある仕上がりにしたい
・和風の家に合う外壁にしたい
中上:そういうことですね。
まとめ
谷口:周辺の景観になじむかどうかも考えながら、お好みの艶具合を選ぶといいでしょう!
中上:家の形、イメージで艶の具合いも選べるのはいい時代ですね。メーカーさんも頑張っていらっしゃるということですね。
谷口:色と艶の組み合わせは色んなパターンができるので、選択肢の幅がすごく広がる時代になっています。
中上:その確認のためには、室内でも、太陽光の下でも、きちんと見て決めたほうがいいということが学べました。
谷口さん、本日もありがとうございました。
アステック公式Instagramの関連投稿はこちら!
