
外壁塗装の色選び|屋根や外壁以外の「軒天」「雨樋」「雨戸」などの付帯部の色選びのポイントを色の専門家が伝授!

外壁・屋根塗装をする際、よく悩むポイントのひとつに「色選び」があります。
「おしゃれな配色って?」「色を選ぶ基準は?」「1色と2色どっちがいい?」など色についてのお悩みの声をいただきます。
色の組み合わせは無限大ですので、すぐに決めることができずに迷ってしまう方は多いです。
今回は、屋根・外壁以外の部分に注目!
「付帯部」と呼ばれ「軒天」や「雨樋」などお家の外側にある細かい部分の塗装について色の専門家が徹底解説しています。
ぜひご覧ください!
付帯部ってなに?
ナビゲーター 中上真亜子(以下:中上):長先生!付帯部の色選びのポイントを教えてください!
カラーコンサルタント 長和洋(以下:長):まず付帯部とは、お住まいの外側にある細かいパーツ部分のことを指します。たとえば、軒天、雨樋、幕板、笠木、水切り、破風板、鼻隠しなどがあります。
中上:そんなにたくさんの種類があるんですね。外壁や屋根に比べると面積が小さい部分で重要視していなかったんですが、そこまでたくさんの種類があるとお家の印象に影響が出そうですね。
付帯部の色選びで注意することは?
中上:実際に、付帯部の色を選ぶときは何に注意したらいいでしょうか?
長:付帯部の色選びのポイントが3つあります。
1つ目は、面積の一番大きい外壁の色をベースに考えること!外壁の色と同系色、もしくは反対色をまずは検討してみてください。
中上:すでに決まっている色から考えると失敗が少なそうですね。
長:次に、アルミサッシや玄関ドアなど、塗り替えできない部分の色に合わせることも大事です。例えば、サッシがブラックなら、付帯部の色もそれに合わせると統一感が出ます。
中上:なるほど、確かに統一感があって全体がまとまって見えますね。
長:そして、もう1つのポイントは、付帯部に使用する色は2色から3色程度でまとめることです。あまり多くの色を使うとごちゃごちゃした印象になってしまうので、このポイントもぜひ覚えておいてくださいね!
付帯部で人気の色は?
中上:外壁や屋根だと「人気の色」があったと思うんですけど、付帯部にも人気の色はありますか?
長:あります!ズバリ付帯部で人気の色は「ホワイト、ブラック、ブラウン」です。
中上:へぇ、その3色なんですね!
長:「ホワイト、ブラック、ブラウン」が人気の理由は、サッシの色と相性が良い色だからです!それぞれ色の印象が違うので詳しく解説していきますね!
中上:お願いします!
長:まず、ホワイトについてですが、ホワイトは清潔感があり、どんな外壁の色にも合わせやすく失敗しづらい色です。特に軒天に白を使うと、家全体が明るく見え、爽やかな印象を与えます。
中上:確かに、すごく明るい印象を受けます!
長:軒天は屋根の影になる部分ですが、ホワイトなら違和感なく調和してくれます。真っ白だと汚れが気になるという方は、汚れが目立ちにくい「ベージュ」や「グレー」も検討してみてください!
中上:街中でも、軒天がホワイトのお家をよく見かけますもんね。ホワイトもいいなと思っていたのですが、逆にブラックはどうですか?
長:ブラックは非常にモダンでシックな印象を与えます。軒天にブラックを使うと、家全体が引き締まり、高級感が出ます。
中上:本当にホワイトと全然違いますね。ブラックはすごくスタイリッシュな感じがします。
長:その通りです。外壁や屋根がダークカラーの場合、軒天や雨樋にブラックを使うと、非常に洗練された印象になりますよ。
中上:グッと引き締まって隙のないおしゃれ感が増しましたね。ホワイトとブラックはイメージしやすかったのですが、ブラウンを使った場合はどのような印象になりますか?
長:ブラウンは、特にナチュラルなテイストのお住まいにぴったりです。
例えば、ウッドデッキやフェンスなど、自然素材とよく合う色です。ブラウンは重厚感がある一方で、温かみもある色なので、落ち着いた雰囲気を作り出すことができます。
中上:、ブラックよりもナチュラルな感じがしますね。
ブラックとブラウンを比較してみて思い出したんですけど、メイクに使うアイライナーも、ブラックだと締まって見えてクールな印象、一方ブラウンだとナチュラルで馴染みやすい印象になります!
長:ブラックを使うと印象が強すぎると感じる場合や、サッシ部分がブラウンを使っている場合は検討してみてください!
人気の配色例紹介
長:ここまで付帯部の「人気の色」を紹介しましたが、他の色も見てみたい!って思いませんか?
中上:え、見てみたいです!
長:そんなときは、カラーシミュレーションを活用しましょう!
このように、ご自身の家の写真を使ったシミュレーションだと、とってもリアルにイメージできますよ。
中上:自分の家の写真を使ってシミュレーションができると、納得いくまで色んな色が試せて失敗しにくいですよね!
長:例えば、このようにコントラストがあるイメージ。明るい外壁にはダークカラーの付帯部、ダークな外壁には明るい色の付帯部を使うと、お互いが引き立ちます。
中上:反対の色をあえて使うのも、相乗効果って感じでいいですね。
長:外壁の色に合わせて統一感を出すのも素敵です!
中上:同系色で合わせると失敗が少なそうです。
長:最後に、こんな組み合わせはどうですか?
中上:え!?こんなに鮮やかな色もありなんですか?
長:ありです!面積の大きい部分だと鮮やかな色ってなかなかチャレンジしにくいですが、個性を出したい方は付帯部にアクセントとして取り入れてみてもいいかもしれません。まずはカラーシミュレーションで試してみてください!
まとめ
中上:『軒天』や『雨樋』など付帯部の色が違うと本当にガラッと印象が変わりました!
長:付帯部の色選びにも注目することで、家全体のバランスが良くなり、理想の住まいに一歩近づくことができます。ぜひ、楽しんで色選びをしてくださいね!
中上:色選びをするときはどうしても外壁や屋根に気が取られてしまいますが、付帯部で楽しんでこだわりたいですね!
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